[素数大富豪]3のブログ

主に素数大富豪のことについて書いています。素数大富豪は面白いトランプゲームです。

【素数大富豪】先手における考え方<1手目編>

3TKです。この記事では先手における考え方、つまり「ガチ対戦で与えられた11枚のカードを、如何にして使うか?」という問いに対して、自分の考え方を書いてみます。

これを読めばプレイヤーの皆様は勿論、素数大富豪ファンの方々もガチ勢の思考を理解するのに参考になると思います。ぜひ最後まで読んでみて下さい。

8種類の行動パターン

僕が先手時に取る行動としては、以下の8パターンに分けられます。

  1. 2枚→[KK=TA*13]→残り、3枚→[KKJ]→残り、5枚→[KKQTJ]or[KKQKJ]→残り
  2. 3,4枚二刀流戦法
  3. 1枚→X→1枚→X→残り
  4. 5枚10桁以上の素数→残り
  5. [KT=2*5*131]or[KJ=3*19*23]or[KQ=2^5*41]→残り
  6. 6枚→6枚、[57]→5枚→5枚
  7. 9枚→残り
  8. 全出し

それぞれを簡単に解説します。

①2枚→[KK=TA*13]→残り、3枚→[KKJ]→残り、5枚→[KKQTJ]or[KKQKJ]→残り

[KK=TA*13],[KKJ],[KKQTJ],[KKQKJ]はとっても強い素数です。相手がカマトトした後に出しても返ってくることは稀です。なので配牌*1、12枚時*2これらの切り札が有る時は、切り札を活かして組み切る事を心掛けます。

実践例です。このような配牌では[KKJ]を軸にして、最初は3枚出しをします。

[383]→[KKJ]で流れた後に[57]→[941]で組み切ります*3。[383]に対して相手がカマトトしても、構わず[KKJ]を出します。思いの他通ります。4回に1回くらい[KKQ=2^4*29*283]で返される事もありますが、可能性がある以上仕方の無いことです。勝算の高い動きを重ねることが、勝率を上げる事に繋がるのです。

勿論二刀流(下記参照)が組めるに越した事は無いのですが、組めなくてもこのように出しています。

②3,4枚二刀流戦法

3TKが名付けた戦術です*4。知らない方は下記事を読んで頂ければと思いますが、実践例をみれば把握できると思います。

配牌に[KTJ],[KJJ],[KQK],[KKJ],[KTQJ],[KJTK],[KJQJ]があれば二刀流組切りを考えますが、もし配牌に[KKQTJ]があれば①の5枚→[KKQTJ]→残りを優先します。また、二刀流ルートを見つけられなかった場合はドロー後全出しします。

実践例です。このような配牌となりました。[XJQJ|X=K*5]を持っているので、二刀流プランで動きます。最初は4枚出しです。

ここでは

Ⅰ [9283]→[XJQJ|X=K]→[T21]

Ⅱ [9283]→[XA2TQJJ|X=9]

の二刀流を見つけたので、最初に[9283]を出します。相手が4枚出しをすれば[XJQJ|X=K]で返し、カマトトをすれば[XA2TQJJ|X=9]を出して上がります。

③1枚→X→1枚→X→残り

Xは1枚出し最強のカードですが、他のカードと異なりデッキに2枚しかありません。つまり、配牌、12枚時にXを2枚持っていれば相手はXを1枚も持っていないので、1枚出しで100%流す事が出来ます。Xを2枚持っていればこのプランを優先的に選択します。

実践例です。Xが2枚来ました。なので1枚出しプランで動きます。

[Q=2*2*3]→[X]→[2]→[X]→[57]→[19]で100%勝てます。

また実践例で見せることは出来ませんでしたが、自分がXを2枚持っている場合であればKも絶対流れます。頭に入れましょう。

しかし、この配牌の様に折角Xを2枚所持していても合成数が出せず、1枚出しルートを選択すると残りが分からない…こんな場合もあります。その場合は視野を広げ、[X=?]として、他の組み切り方を選ぶことを心掛けています。

この配牌だと[57]→[39T876XX9|X=8|X=1]という⑦プランを選択します。一つに拘り過ぎるのは良くありません、深呼吸を挟んで視野を広げましょう。

④5枚10桁以上の素数→残り

配牌・12枚時に絵札が5枚以上有る時は、絵札5枚以上を組み込んだ10桁以上の素数→残りで上がる選択肢が出てきます。ここでは計算は省きますが、12枚時に絵札5枚以上あるのはレアだからです。約30%です。他のプランとの優先順位については、ケースバイケースです。絵札5枚の時はなるべく①や②を優先させていますが、[TJJQQ]など切り札にならない組合せの際や絵札6枚以上所持している際は④を選択しています。

5枚10桁、6枚12桁、7枚14桁の素数表は上記で紹介しております。

実践例です。このような配牌となりました。今回は絵札7枚もあるので④プランで動きます。

[QQQQJTJ]→[5413]で組み切ります。今回は知っていた7枚14桁だったので難なく上がれたものの、一部のみ網羅しているため、知らない組の場合もあります。その場合でも素数に出会う事を信じて7枚14桁を出してみる、もしくは知っている6枚12桁を出してみると思います。出せれば勝ったも同然ですから。

ま、もちろん残りを出せることが前提です。残りを知らずに出す位なら⑧全出しを選びます。

⑤[KT=2*5*131]or[KJ=3*19*23]or[KQ=2^5*41]→残り

[KT=2*5*131],[KJ=3*19*23],[KQ=2^5*41]*6はカマトトされたら大体返されますが、初手に出した場合に返される事は体感稀です。配牌・12枚時に絵札が2,3枚の時は全出しする前にこのプランが可能か確認しています。

実践例です。[KQ=2^5*41]が出せそうで、他に選択肢がありません。⑤プランで動きます。

残りも四つ子素数[7726q]で出し切るができます。相手が[KK=TA*K]を持っている可能性は低いので[KQ=2^5*41]→[77269]で組み切ります。

⑥6枚→6枚、[57]→5枚→5枚

所謂「ろくろ首」、12枚時に強い6枚素数を手札に残しつつ小さい6枚を出し、相手がカマトトしたり小さい素数を出してきた場合に残りで上がる戦術となります。[57]を使えば5枚出しで同様の戦術が可能です。折角絵札5枚以上あるのに残りを知らない場合の安全策・5枚9桁[9TQTJ]などを持っていた場合に使うプランです。

実践例です。1枚ドロー後12枚時の手札です。[57]と5枚9桁[8QJTJ]が有るので、⑥プランで動きます。

[57]→[86423]→[8QJTJ]と出します。[86423]に対して[KTTQJ]などで返されると出せないのですが、それでも相手は絵札無し6.7枚なので割と上がらずに全出し失敗してたり、中途半端に4枚出しなどしたりするので、個人的には悪くない択だと思います。

このプランでは、この記事の素数を良く使います。特に[57]→5枚→5枚の方は上記記事の素数で組むことがほとんどです。

⑦9枚→残り

今までのパターンは強い切り札素数や絵札枚数を活かした組み方でした。しかし、配牌・12枚時に絵札0~2枚(しかも[K],[X]無)の場合もあります。そういう時は9枚などの多枚数素数を出してゴリ押します。

僕は上記で紹介している覚え方で沢山9枚四つ子素数を頭に入れました。

実践例です。12枚時で絵札は[T]1枚とゴミ手札です。しかし、僕が沢山覚えているふたば[2T8]が有ります。なのでここは⑦のプランで動きます。

僕なら[2T8124679]→[373]と出します。

実のところ、9枚10桁は3割位の確率で返されるので微妙な択なのかもしれません。しかし、それでも全出しよりは勝算のある択だと僕は考えています(後ほど解説)。人によって意見が変わる所だと思います。

また、何枚以上がラインなのかも人によって意見が異なると思います。僕は9枚以上を多枚数だと考えていますが、もしかしたら適当な8枚出しも同じくらい通るかもしれませんね。

残りが分からない場合は全出ししましょう。素数大富豪プレイヤーはドローカードを信じてはいけません。

⑧全出し

最後に紹介するのは全出しです。今まで紹介した①~⑦どのプランも不可能なクソ手札・ギリギリまで考えたが良い答えが出なかった場合に全出しします。約4割全出ししているかと思います。

僕は全出しするなら必ず1枚引いて12枚出し(12枚が3の倍数であるなら11枚出し)するように心掛けています。というのも、24枚の勝負において大事なキーカードとなる[K],[X]、コンボパーツとなる[A],[2],[T],[J],[Q]をなるべく多く引く為です。キーカードが全然無い(合計0~2枚)と24枚あってもこれらのカードが無ければ勝ち筋が全出しHNPのみとなってしまいます。ガチです。

ここで先程の『弱い手札時は全出しより⑦の方がマシ』という話に戻ります。その理由としては

  • 更に12枚引いても、12枚時で一枚も無い[K],[X]が計3枚以上揃う確率は低そうだから。だったら一か八かの9枚出しに賭けたい。
  • 自身の手札が弱い場合は、相手の手札が強い*7可能性が高い。もしかしたら[KK=TA*13]や[X]*2を持っていて、全出しをしたら負けが確定するかもしれない。その可能性を切る為に、9枚出して相手の出す枚数に制限を設けたい。

の2点です。

だから「[X]を使ってまで⑦するよりは全出しの方がマシ」と思う事もあったりします。ケースバイケースですね。

ま、全出しが素数であれば勝てるので、祈りながら出しましょう。

まとめ

以上が僕が考える組み方でした。多様な動きが出来るように、皆様も参考にしてみて下さい。一番使うのは②3,4枚二刀流、次点で①[KKQTJ],[KK=TA*13]、③[X]*2です。④,⑥はまだまだ暗記量が足りておらず、折角の絵札アドバンテージを無駄にしがちです。鍛錬せねば。⑤は見逃してしまう事が多いです。意識せねば。⑦は残りで素数を作る事が出来ず、泣く泣く全出しするケースが多い印象です。

最後に一つ。僕の意見ですが、強い人ほど短期決戦が多い印象です。とある地方の四天王も『配られたカードに文句をいうよりもどう使いこなすかが大事なのさ』と仰っているように、多くのプレイヤーが微妙だと思う配牌でも上手い人なら強いプレイングで勝負を制します。24枚勝負に目が奪われがちですが、たまには配牌をじっと考え込んでみては如何でしょうか。僕もまだまだ未熟ですので、練習を重ねてみようと思います。

お互い全出しした後の動きについてもまとめたいのですが、只でさえ多い上に相手の動きによって更に分岐が広がるのでまとめきれません。他の人の記事を参照しつつ自分で考えてみて下さい。

(追記)お互い24枚時に動き方についての記事も書きました。長文となっておりますが、まずは流し見してみて下さい。

hana3101382283.hatenablog.com

次の素数大富豪攻略記事では「超多枚数素数(13~16枚or19~21枚)」について書くと思います。自戦記で既に取り上げてはいますが、今後出てくる新規プレイヤーの目につきやすいように攻略記事としてまとめたいと思っております。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

*1:麻雀用語です。「ゲーム開始時に持っている13枚の牌」という意味です。初期手札≒配牌だと解釈しています。ここでは「配牌」=「ゲーム開始時に持っている11枚のカード」とします。

*2:配牌+ドローカードの12枚を指しています。

*3:ちなみにこの手札では二刀流は組めません。そういう時は1枚引く→[57]→1枚引いて再挑戦しています。(これを僕は「グロタントレード」と呼んでいます。)

上記のケースでは[57]と[AT]をトレードした形となりました。この手札であれば[TA3]→[KKJ]→[89413]or[TA3]→[91843KKJ]の二刀流が組めます。以上、二刀流テクニックでした。

*4:実は『らき☆すた』にハマっていた時期なので「こなた切り」という名称にしようか悩んでいました。それでも皆使ってくれたかな?

*5:Xはジョーカーです。

*6:[KQ=2^4*2*41]でも出せる事を頭に入れといて下さい。よく使います。

*7:絵札や[X]が多い