[素数大富豪]3のブログ

主に素数大富豪のことについて書いています。素数大富豪は面白いトランプゲームです。

【梅森戦】準決勝 vs dilshさん

3TKです。第2期梅森戦で優勝しました!

とても嬉しいです。優勝の為に様々な対策を立てた甲斐がありました。

「今の競技素数大富豪はどんな試合をしてるの?」「どんな対策を立てたの?」と気になっている方も居るかもしれないので、現状の競技素数大富豪の記録と自慢を兼ねて、準決勝・決勝の自戦記を書こうと思いました。

この記事は第2期梅森戦・準決勝(vs dlishさん)の自戦記です。

dilshさんの印象

dilshさんは僕より遅く始めた(2022/9/14)競技素数大富豪プレーヤーです。オンラインでの活動が主です。素数大富豪にとても熱心に取り組んでいる様子です。アドベントカレンダーなどで記事を書いており、その熱量が伝わってきます。良作ばかりなので、もっと書いてほしいです。

dil-13.hatenablog.com

dilshさんは2023のアドベントカレンダー記事「二刀流型超多枚数素数という、新たなタイプの素数を紹介していました。これは[〇△◇]という数字列の後ろにQQTTJ及びKKQQTTJJのどちらを付けても素数つまり[〇△◇]を覚えると[〇△◇QQTTJ/〇△◇KKQQTTJJ]という大きな素数を2つも覚えることが出来ます。24枚時に3枚出しをして返されたらKKJ→〇△◇QQTTJを出す、カマトトされたら〇△◇KKQQTTJJを出す、という意味から名前に二刀流が付いています。

これは良いアイデアだと思い、僕も色々覚えてみました。

まずはdilshさんの記事で紹介されていた

  • 87645231-QQTTJ/KKQQTTJJ
  • 98571324
  • 98615742

を覚えました。

それに加えてプロトタイプの自分なりの二刀流型超多枚数、名付けて羽入(82T)二刀流型超多枚数を覚えました。

羽入(82T)二刀流型超多枚数素数とは?

「羽入」とは「ひぐらしのなく頃に」シリーズに出てくるキャラクターです。「ひぐらし」の中では羽入が一番好きなのもあり、今回使いました。

これが羽入なのです。あうあう。

[82T-〇△◇]という数字列の後ろにQQQJ及びKKQQQJJのどちらを付けても素数、つまり[〇△◇]を覚えると[82T-〇△◇-QQQJ/KKQQQJJ]という大きな素数を2つも覚えることが出来ます。

[〇△◇]に入る数字としては

  • 396648(さくら虫歯)
  • 586365(小晴そら子)
  • 877383(バナナ鯖美)
  • 954543(救護しこしみ)
  • 963396(クルミさくら)
  • 983535(クッパ雑魚雑魚)

などがあります。A,2をJ.Qの代わりとしてに使えるように、3〜9しか使わない物を覚えた感じです。

この形にした理由としましては

  1. [Q]は[A2]と表す事が出来るが、[T]はそのように変換する事ができない。24枚時にTが1枚だけなのは何度も経験していたので、T2枚必要なのは嫌だった。
  2. オリジナル素数の方が覚えてて楽しいし、出したくなる。

です。

また、それとは別に[876KQJ5TJ43Kq]という四つ子素数を覚えました。これは[87645231QQTTJ]という13枚18桁素数に対して13枚19桁素数でカウンターしてやろう!という考えで覚えました。

ここから試合解説です。各試合のハイライトを具体的に解説しつつ、全体を紹介する形をとってみます。

1戦目

dilshさんが先手でした。

①のように、お互いの初手全出しの際にdlishさんがAを4枚、Xを1枚(この後2枚目も獲得)した為、革命。

その後もdilshさんが上手く組み切り、敗北。②の時点で8TK→AXA2QJと8TK→AXA→2QJの二刀流でしたし、その前のA23X57にもAX持っていなかった僕は返すことが出来ない為、どうやっても勝てない試合でした。あうあう。

2戦目

dilshさんが先手でした。

①の様にお互い全出しした後、dilshさんが3枚出しを選択。僕は「二刀流型超多枚数が来るぞ!876KQJ5TJ43A3xでカウンターしてやろう!」という気持ちでラリーに乗っかることに。*1しかし予想が外れてラリーが続き、最終的にdilshさんのKKQで流れます。

このラリー中にdilshさんがXを引かなかったのが勝負の分かれ目でした。仮にdilshさんがAではなくXを引いていたらKKQ→57→X7|X=5→9281などで負けていました。本当に危なかったです…

このラリーの後dilshさんは全出しするも失敗。僕はTTJJQQKXXを持っている状態で手番が回ってきました。色んな選択肢があった中、dilshさんの記事で覚えた87645231KKQQTTJJをX2枚も使って出しました。手札枚数の観点から返されることもなく流れ、残りの手札を消費して勝利。

振り返ると、勝利したもののdilshさんの立ち回りが上手かった試合だと感じます。上述のようにAではなくXでしたら負けてましたし、5でも57→12689(62981,98621)、4でも2418679を出されて負けていた気がします。

超多枚数を出されることに期待していたのですが、それに捕らわれすぎて意表を突かれてしまいました。

3戦目

3TKが先手でした。

初期手札で絵札+Xが合計7枚。こんなに絵札が多いのはは2%程の豪運です*2。KQJJTTKが返されるはずもなく流れ、残りの5623を出して勝利。

余談ですが、KQJJTTKを覚えたきっかけは「Q1で他の絵札2枚の時に出せる最大素数は?」という、けんさんのクイズです。素数を吸収するきっかけは、色んな所にあるのです。

4戦目

dilshさんが先手でした。

泥試合でした。この試合だけは一部だけ解説します。

  1. ①の時点ではdilshさんの絵札はJ1枚のみ。なので絵札2枚以上の素数を出し続けてdilshさんに何も出させず勝利に持ち込もうとしたのですが、途中で思い出せず素数ではない数を出してしまいました(Q8J9が素数)。絵札超有利状況下の経験がまだまだ未熟だったことを痛感。特訓せねば。*3
  2. なんやかんやあって絵札沢山、X2枚の状況になったので勝ったなガハハなんて思っていた所にまさかの12枚出し(残り手札4枚)。え!12枚⁉…ヤバイヤバイ思い出せない、どうしようどうしよう。9枚素数を分解してなんとか12枚素数を…あれ!大きさが足りない!ヤバい!とりあえず適当に出さなきゃ!!…HNP!
  3. カードカウンティングからdlishさんが絵札1枚しか持っていない事が分かっていた為、残り手札を5TQ7→241と消費して勝利。

という試合でした。試合中にHNPとは言いませんでしたが、しかもX2枚も使って知ってる雰囲気を醸し出していますが、ただのHNPです。*4

3-1で3TKが梅森戦準決勝を勝利。決勝戦へ駒を進めました。

総評

dilshさん強かったです。素数大富豪歴1年で1戦目のような組切り出来るの、本当に凄い。123457なんて僕知らなかったですし。4戦目でも887733221やKKKQTTTJJ,66T49など底知れない素数量を感じました。9871261や565181が素数だったら試合落としてましたし、なんとか勝ちを拾えた試合だったと思います。

しかし、4戦目の様に知らない残り手札のまま絵札9枚を使うのは敵ながら良くないと思いました。ベターな選択肢の一つに「KKKQTTTJJを出した後に知っている6枚出しを残しつつ、最初の9枚出しでHNPを狙ってみる」というのがあります。これなら外してもリスクは少ないです。北大素数大富豪同好会さんの「素数大富豪の立ち回り方のコツ10選」の(8)にそう書いてあります。*5

また、折角覚えた羽入素数を出せなかったのが心残りです。dilshさん相手に出して驚かす事が出来ませんでした。最近ではさしみさんとの練習で使っていますが、大体返されてしまいます。超多枚数出しは出すタイミングを見誤ると返されてしまいます。覚えるだけではダメで、正しい使い方を身に付けなければなりません。鍛錬せねば。

この記事はこの辺りで終わりにします。

ここまで読んで頂き有難う御座いました。

次は決勝戦(vsマリンさん)の記事を書きます。打倒マリンさんの為に探索して覚えた素数を紹介したいと思います。お楽しみに!

*1:24枚時にはK1枚しか持っていなかった為、A3を使って14枚素数を作っていました。ジョーカーを引かず、もしdilshさんがKKJを出した後の超多枚数が[87645231Q12TTJ]の様な14枚素数だったら返せたのですが、[87645231QQTTJ]の様な13枚素数だったら返せていませんでした。カウンター難しいです。

*2:もりしーさんの記事より:prm9973.hatenablog.com

*3:ちなみにこんなラッキーな状況は中々ありません。こんな状況に陥ったら大体負けるので、絵札はそう簡単に使ってはいけません。僕の勝手な予想ではありますが、dilshさんは「887733221はきっと流れて、その後確実に通るKKKTTTJなどの切り札を軸に組み切ろう」と思っていて、予想が外れて焦ってしまったのだと思います。だとしたら、さくひま素数に感謝。さくひまと言えば、2/2からゆるゆりのスピンオフ「大室家」の映画が上映されます。楽しみ過ぎる。

ohmuroke.com

*4:大会試合中にチャットは封印しています。デメリットあってメリット一切無し

*5:また(6)では[9867QAA]という素数が出されていました。知らなかった…