[素数大富豪]3のブログ

主に素数大富豪のことについて書いています。素数大富豪は面白いトランプゲームです。

overKJQJ(通称オバケ)特集~

どうも、3TKです。6月になって北海道は随分と熱くなりました。素数大富豪も授業もオンラインのみ、人と交流する機会がなく面白い事もないので最近はTSUTAYAで漫画を一週間に10冊のペースで借りる習慣が出来ました。*1。「魔法少女サイト」「LIAR GAME」「涼宮ハルヒの憂鬱」「咲」「CITY」「めだかボックス」「幼女戦記」「ぐらんぶる」「少女終末旅行」などなど、とりあえず有名ものを読んでます。

さて、今日は近頃大会で目にする「overKJQJ」について取り上げたいと思います。

overKJQJ(オバケ)とは?

overKJQJ(オバケ)とは文字通り「4枚出しで1番大きい素数であるKJQJ(13111211)より大きい合成数出し」のことです。(「合成数出し」が分からない人は補足を見て下さい*2。)また、2枚出し最強のQKや3枚出し最強のKKJより大きい合成数もoverQKやoverKKJと呼ばれたりして、どちらも「オバケ」という名称で知られていたり知られていなかったり。

overKJQJ(オバケ)とか、使ってるのは極一部の人だけじゃないの?

そうでもないのです。去年の今頃こそ2.3人がオマケ程度に覚えていただけなのかもしれませんが、今となってはあらゆるプレイヤーが習得しています。

素数大富豪オンライン大会「HNP杯」というのが開催中ですが、その予選試合だけでもoverKJQJ(オバケ)は僕3TKが2回(KKQT,KKKQ)、阿武隈さんが1回(KQJK)、はちさんが2回(KKQK,KQJJ)、かいたいさんが1回(KKKQ)、ししとうさんが1回(KKTJ)、ドゥーさんが1回(KKTJ)、OTTYさんが1回(KQQJ)、ささらさんが1回(KKTJ)で42試合*3計10回も出されています。

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前回の記事に出てきた、こなたさんもオバケを覚えていましたね。かなりの実力者なのに大会に出場せず、謎に包まれているこなたさん。その正体はいったい…

といっても、人によって覚えてるオバケの数は異なるでしょう。僕のオバケは「KKKQ,KKQT,KQJK,KKQK」の4つだけですが、全部覚えてる人もいるかもしれませんね。

 

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この表の合成数が所謂「オバケ」というやつです

なぜ強者はオバケを覚えるのか

オバケだけが持っているメリットがあるからです。主に3つです。

①相手が先手だったとき、2手目のKJQJを返せる。

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KJQJを覚えてればもう初心者卒業だと僕は思うのですが、

ガチ勢からするとまだまだ初心者だそうです…

 

「相手のKJQJを返せる」、このためにガチ勢はオバケを覚え始めたのです。例として1試合紹介します。

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いつぞや、こなたさんと戦った時の写真です。ジョーカーを使えばKJQJが出せます。

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しかし最初にKJQJを出した所で僕は残りの7枚で知ってる素数を作れないので*4最初は適当な4枚出しをして、その上にKJQJを載せる作戦で行くとKJQJを出す前にカマトトされて相手の手札が24枚になりました。

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その後に4枚出し最強素数であるKJQJを出しても~*5、オバケで返されてしまうのです。

②1つもオバケを知らない人相手には、絶対的な切り札になる。

簡単な話です。仮にも1千万を超える数字の素因数分解を1分じゃ出来ないでしょう?オバケを知らない彼らにとって、4枚出し最強はKJQJ。オバケを出されたら、パスせざるを得ないのです。(僕はこのような事態を避けたいがためだけにオバケを覚え始めたわけですが)

③一気に手札を10枚ほど減らせる

例えばKKKQ。KKKQ=2^4*3*273569より、これを出すためには「K」3枚、「Q」、そして「2」「3」2枚、「4」「5」「6」「7」「9」1枚ずつ必要になります。計13枚、つまりKKKQを出すことで手札を13枚減らせるのです。

補足ですけど、今のトッププレイヤー達は初期手札が悪い*6とドロー⇒全出しをします。運が良ければ1発KOで勝利、そうでなければ手札が24枚になるだけです。ぶっちゃけ初手全出し率はそこそこ高いので、24枚スタートが基本です。それをグロタンカットや4枚出し等でチマチマ減らしながら、オバケで一気に減らして止めを~という作戦もあるのです。

素数大富豪で勝つためには、オバケを覚えないとダメ?

そんなこともありません。
オバケを覚えるくらいなら4枚二刀流を極めましょう。そっちの方が覚えやすいし、勝ちに繋がります。

hana3101382283.hatenablog.com


オバケはエクゾディアではないのですから「出した瞬間に勝ち」とはなりません。「オバケをうまく活かして勝ち組み切る」必要があり、それには優れた腕前が必要なのです。せっかくオバケを出したものの、残りの手札で素数を作れず~><というのは何度も経験した話です。

何から覚え始める?

ここで、先程の合成数表を見てみましょう

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[http://合成数出し集.xlsx](上の表のエクセル[原本]です。自分好みにアレンジしてみて下さい。)

【追記(2020/11/19)】

「KKQJ=43*3X5377|X=0」もKKKQと同じように絶対返されない合成数だと判明しました。表ではKKQJ青太文字に変更しました。盲点だったなぁ(*´ω`)。皆さんも覚えましょう(?)

 

 

 

素数大富豪大会に出る人は絶対「KQ=2^5*41」「KK=101*13」「KKQ=2^4*283*29」を覚えましょう。そして4枚オバケに手を付ける人は最初に「KKKQ=2^4*3*273569」を覚え始めましょう。先手でKQ,KKを出せる手札であれば、それを軸に組み切るようにしましょう。

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こんな風に。「8Q23」は素数です。

この時、残りの手札全部で素数を作れるようになりましょう。絵札使った4枚出しは難しいので、最初の2枚出しで絵札を消費するとGOOD。

その後は適当に覚えていきましょう。水色と緑色は放置するのがベターです。よく見かけるのは「KJKQ」「KQTJ」「KKTJ」「KKQT」辺りですかね。…一言付け加えるならなるべく大きいのを覚えるのがいいかもしれませんね。何故かって?KKQTを出されてもKKQKで返し、KQJKを出されてもKKTJで返すプレイングが出来るからです‼なんてハイレベルな戦いなのでしょう!*7

役立つサイトのご紹介

オバケを覚えるのに使えるサイトを紹介しましょう。

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素数大富豪プレイヤーの一人、nishimuraさんが作成したおばけの部屋というサイトです。画像を見ての通り、いかにもオバケを出せそうな手札からスタートします。

「余分な枚数」とは「オバケを出した後の残りの手札枚数」で、「ジョーカー率」は「何割の確率でジョーカーを持っているか*8」です。最初は「余分な枚数」も「ジョーカー率」も「0」に設定するのがおススメですよ。*9

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「生贄」とは合成数の素因数部分のことで、「6」を出す時に使う「2」や「3」のことです。画像の場面では「2,6,2,1」と順番に押してから「生贄」を押しましょう。

「生贄(指数)」とは「8=2^3」の「3」の部分です。この場合では『「2」→「生贄」、「3」→「生贄(指数)」、「8」→「場に出す」』を順番でやります。

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今回は「余分な枚数」が「3~5」に設定されていたので4枚余りました。やはり最初は0枚に設定しましょう。

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下の「ヒント?」を押せば答えが見れます。分からない時に活用しましょう。

終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございます、異常がoverKJQJ(オバケ)の説明でした。「これを機にオバケを覚え始めるか~」なんて声があれば嬉しいですが、別にオバケを覚えていなければ大会に勝てない、なんてことはありません。「強い人は素数だけじゃなく合成数も覚えてるんだ~」なんて事を理解して頂くだけでも嬉しいです。

 この記事はこの辺で終わりにします。ご精読ありがとうございました。

 

 

 

*1:僕は借りた漫画を1週間で2周しています。僕の頭だと、1周しただけでは理解出来なかった部分がたくさん発生して「何となく面白い漫画だったなぁ。良く分かんなかったけど、最後に主人公が報われてヨカッタ!」という感想だけで終わってしまうからです。2周することでようやく登場人物の行動の目的・トリック、そして作者の凄さが読み取れるのです。

*2:例えば「6」は素数ではなく、「6=2*3」と素因数分解されます。「6」を出すだけでは「素数ではありません」と言われてペナルティーを受けるだけですが、「2」「3」「6」のカードを使って「6=2*3」と言いながら「6」を出すと、「合成数出し成功!」ということで場に出せます。尚この時同時に「2」「3」を出す必要があって、その2枚は山札へ消えます

*3:2回のプレーオフを2試合として計算しています

*4:ちなみに「6T291x(武藤憎いx)」という四つ子素数を使ってKJQJ→57→6X29J|X=Tで100%勝てたのですが、そんな四つ子素数を誰が知っているでしょうか。別に、こなたさんにオバケを出させるためにそうしなかったとか、全然そんなんじゃないです。

*5:ちなみにX92KJQJ|X=9が素数だったのですが、この時点では4枚二刀流に手を付けてなかったので知らなかっただけです。別に、こなたさんにオバケを出させるためにそうしなかったとか、全然そんなんじゃないです。

*6:「手札が悪い」の定義は人それぞれで、例として「絵札が0枚」「絵札が3枚以下」「KKJやKJQJなどの切り札がない」「ジョーカーを持ってない」などがあります。しかし僕は絵札が1枚も無くても初手で知ってる9枚素数を出せるのならば「手札が良い」と判定しているので、良い思うか悪いと思うかは本当にプレイヤー次第なんですよ。

*7:この2つはHNP杯で実際に起こった出来事です。KKQTをKKQKで返されたは3TK(はち戦)、KQJKをKKTJで返されたのも3TK(ドゥー戦)です。しかしKQJKをKKTJで返された試合は、その後粘ったことでなんとか勝てました。やはりオバケはエクゾディアではないのです。

*8:1枚になるか2枚になるかはランダム

*9:ジョーカー率を1にしても上の合成数表の青色合成数(KJQQ,KJKK,KQQT,KKTT,KKTQ,KKJT,KKQJ,KKQQ,KKKJ)は出てきません。嬉しいシステムです。