この記事は素数大富豪『素数大富豪 Advent Calendar 2023』の24日目の記事となります。昨日の記事はmickeyさんの「合成数の強みを考える」でした。4782969=3^14と6718464=2^10*3^8にはお世話になっております。
はじめに
3TKです。素数大富豪を始めて5年目になります。北大素数大富豪同好会の新歓に参加したのをきっかけに素数大富豪の面白さを知りました。それからは遊ぼう会で沢山の人とお喋りしながら素数大富豪を楽しんだり、大会で優勝する為に沢山の素数を覚えたり、ブログを書いてみたり、界隈の方々と素数大富豪以外で遊んだり、同好会の会長を引継いでオンライン新歓をやってみたり、会長を引渡してからも北大祭イベントの運営をしたり、時々飽きて離れたりしつつも大会に不承不承な気持ちで参加して運良く結果を残せてモチベが再起したり、色々な思い出があります。しかし、ゲームというのはいずれ飽きてしまうもの。界隈から消えていった人を沢山見てきましたが、それも仕方のないことです。
僕もいつ飽きて界隈から姿を消すか分かりません。もしかしたら明日にでも些細な事でブチ切れて、全員ブロックしてしまっているかもしれません。素数大富豪初めての大会から未だ9年しか経っていません。まだまだ歴史の浅い、そんな競技を4年間*1も参加し続けていた人は中々おらず、貴重な存在だと言えます。そこで、本日の記事では「競技素数大富豪を4年間も続けたプレイヤーの日記」として、「競技素数大富豪に4年続けて手に入れたモノ・身に付いたモノ」について語ってみよう思います。*2
僕の書いた5日目、12日目の記事のような素数大富豪イベントの振り返り記事とは異なり、自語り多めな記事となっております。興味無いかもしれませんが、軽く読むだけでも構いませんので目を通して頂けると幸いです。*3
競技素数大富豪に4年続けて手に入れたモノ・身に付いたモノ
①沢山の素数
競技素数大富豪を通して、沢山の素数を身に付けました。素数大富豪は素数を使って戦うのですから、勝つためには素数を沢山覚える必要があるからです。2000~3000個は覚えたのではないでしょうか。
温泉などのロッカー番号で素数エピソードを語れるくらいには役に立ってます。
ついでに数字を効率よく暗記できるようになりました。素数に限らず、予約番号・レンタル車のナンバー・友達の家のWi-Fiパスワードの暗記できます。例えば友達家のWi-Fiパスワード[4653244230258*4]だと①「偶数多いパスワードだな」→②「[324|423]で回文になってるな」→③「[465|324|4230|258]に分けると覚えやすいな」といった感じです。脳に定着させるために、その数字が持つ個性を探し出す感じです。
②継続力
競技素数大富豪を通して、継続力を身に付けました。僕は素数大富豪大会で優勝するためにどんな素数を覚えればよいかを考えて、沢山の素数を暗記して、実戦練習を何度も行って~を長期に渡って繰り返した結果、継続力が身に付いたと思います。特に2020年の札幌杯、大学生大会、HNP杯、蝉王戦、マスプライム杯での努力が大きいと感じます。コロナ渦でやる事が無かったので、素数大富豪ばかりしてましたから(勉強しろ)。「絶対に優勝したい!」という気持ちから育ったのでしょう。
継続と言えば、第2期梅森戦で2023/12/22に優勝しました。
第2期梅森戦【試合結果】
— 梅森戦 (@baishinsen) 2023年12月22日
決勝トーナメント
決勝
3TK〇3-2●マリン
第2期梅森戦の優勝は3TKさんとなりました。#梅森戦結果 pic.twitter.com/ivbkph3prf
5年目にして初の大型大会優勝です。これにて有冠者になれました。とっても嬉しいです。この称号は地道に情報を集め、素数を積み重ね事を継続した証であると思っています。*5
培った没頭力は院試勉強や宅建資格勉強で役に立ちました。寝る前の30分で素数暗記を行うように、過去問を解いたりテキストを見直す習慣を継続しました。もう一踏ん張りを繰り返す事で合格を勝ち取りました。
③ゲーム的思考力
競技素数大富豪を通して、ゲーム的思考力が身に付きました。具体的に言うと、様々な対戦ゲームにおいて「この場面ではどのように行動するのが最善手か」「相手の狙いは何か」「なぜ負けたのか。運負けだと割り切って良いのか、それとも改善できるのか」「どうしたら改善できるのか」がなんとなーく考えられる能力が身に付いた感じです。素数大富豪でそれぞれを当てはめると「初期手札でKK=T1*13を出せるから2枚出し→KK→残りで上がろう」「お互い手札24枚の時に相手が3枚出しをしてきた。僕の手札には[2]が無いから、相手はKKQで組み切りたいのだろう。だから大きめの6QJでも出すことでラリーを終わらせよう。場が流れたら7枚出しの展開に持っていこう。」「二刀流で組んでたけど、こっちのKTQJにKJQJで返されて負けちゃった。まぁ、仕方ないかな。」「超多枚出しされて負ける試合が増えたから、僕も覚えないとな」といった感じです。
培ったゲーム的思考力は他のゲームでも役に立ちます。最近ではポケカやヴァイスシュヴァルツなどTCGで役に立ってます。TCGは定期的にショップ大会が行われていて、そこでそこそこ高い勝率を誇ります、えっへん。デッキ調整が楽しいです。
④新たなコミュニティ
友達少ない僕にとって、素数大富豪界隈は大事なコミュニティです。研究室を行き来するだけの日々も、素数大富豪イベントが絡むと一味変わります。
特に北大素数大富豪同好会をはじめとする札幌周辺コミュニティは大学入学直後からのお付き合いも多く、一人一人に思い入れがあります。時が経つと共に多くの方が脱北してしまいましたが、それでも時々会ってご飯食べたり遊んだりしています。
今の世の中、面白いゲームなんて幾らでもあります。そんな中競技素数大富豪を4年間も続けたのはこの界隈で程良い人間関係を築けたからに違いありません。
とあるニュース番組で宗教問題が挙がっていた際に専門家の方が「カルトに騙されない為には複数コミュニティを持つことが大事」と言っていた事を朧げに覚えています。他コミュニティでの人間関係トラブルでイライラした時に愚痴るだけでも結構スッキリするのも、そういう事でしょう。いや、関係ないか。
⑤お金(節約)
競技素数大富豪に没頭していたお陰で、お金に余裕が出来ました。素数大富豪は人とトランプとスマホさえあれば遊べる、お金を使わないゲームです。出費はトランプ・紙(素数表の為に)・電気代(素数大富豪オンライン)・遠征代(対面大会毎)くらいです。僕はなんとなーくご当地トランプやキャラクタートランプを買ったりするのですが、それでも1個高くても1800円だったので、他の趣味(例えばスポーツやTCG)に比べても出費は少ないです。
そのお陰でお金に余裕ができ、バイト減らしました。労働時間が減ってストレスも減りました。めでたしめでたし。
⑥開拓の楽しさ
競技素数大富豪は人数・情報少ないマイナーな競技です。そんな中、数少ない情報源を頼りにしながら強くなる道を自力で切り開くのは、他のゲームでは味わえない快感があります。他の対戦ゲームだとプロゲーマーやGameWithを始めとするガチ勢による開拓が進んでいて、僕らはその情報を基に強くなるのが主。オリジナルアイデアが出たと思いきや攻略サイトやブログで既に研究されている、という状況です。しかしこの界隈、全然情報がありません。上記のように2020年は大会での優勝を目指して奮闘していた年なのですが、当時の上位プレイヤーに対抗するための情報が明らかに不足していました。
「強くなるのにお世話になった記事」でパッと思い浮かんだのがこの辺りの記事です。
他にも攻略記事は沢山あったのですが、刺さったり刺さらなかったりしています。*6これらの記事を何度も読み直して、紹介された素数を全て覚えた!さぁ、戦うぞ!…しかし、なーんか勝てません。当時は5.6枚出しや8枚出し以上についての情報が皆無で、出されたら勘出しするしかないのです。なので「他人の攻略記事を参考にして楽に強くなろう」という考えを捨てて、素数大富豪wikiやnishimuraさんの素数探索ツールを使って勝つために必要な素数を探して覚えて、自分で新たな道を切り開く。強くなるにはそれしかなかったのです*7。そのような考えを持って挑んだからこそ初手9枚出しや二刀流戦法が身に付き、ここまで強くなれたのだと思っています。今では新規プレイヤーを助ける術として攻略記事を書いている立場となっています。意外と役立っているみたいで何よりです。
また、僕より後に始めた競技素数大富豪プレイヤーの皆さんも同じように強くなる為に新たな道を切り開いています。たまに自身のブログでその記録を紹介しているのですが、それぞれがまた良いアイデアばかりなんですよ。「へー!」と声を上げてしまうような。
これらの記事を参考に新たな素数を覚えて更に強くなる。それがまた面白いのです。行き詰っているようで、まだまだ伸びしろはあることを思い知らされます。覚えたい素数は沢山あるので、モチベがある内に出来るだけ暗記するよう頑張ります。
ネットに載っていない情報を自分で色々検証してみて必要な情報を自ら生み出す。このような開拓魂を競技素数大富豪によって培われたと思います。この能力が役に立った場面は思い浮かびませんが、知らないところで活用しているはずです。きっと。
まとめ
以上が競技素数大富豪に4年続けて手に入れたモノ・身に付いたモノの紹介でした。ある程度真剣に向き合ったからこそ得たモノも有るでしょう。ハマったものには心のままに熱中するのが良いと感じました。
雑にまとめてしまいましたが、この記事はこれにて締めます。
ここまで読んで頂き有難う御座いました。
明日の記事はmickeyさんによる『超多枚の作り方や戦術、戦略面に関することを全て書きます』です。参考にさせて頂きます!
*1:2019/12/8開催の「第1期雪華流星戦」が3TK初の素数大富豪大会参加となります。
*2:この記事を読んでる貴方も明日には素数大富豪を嫌いになっているかもしれない。そんなものだと思います。だからこそ、記事を書いて記録を残しましょう。未来の素数大富豪プレイヤーの為に。
*3:ブログでの自語りは大好きです。僕は頭の回転が遅いタイプなのもあって会話が苦手で、「あの場面でああ言えば良かったなぁ」と数分後に反省する事がしばしば。その点ブログだと公開するまでは修正し放題なので、書きながら考えをゆっくり整理出来るんですよ。それで自分の本当の気持ちに気付けるのが面白い所の一つです。
*4:引越して変更済です。引越先ではローマ字含むパスワードになったせいで覚えられません。
*5:13日目のもりしーさんの記事に『それでも続けることに意味があると信じて、
*6:ちなみに記事と人の相性はありますよ。他ゲームの攻略サイトで同じような内容を別々の人が書いていた場合「Aさんのは面白くてスラスラ読めるけど、Bさんのは何となくつまらないな」とか感じる事があります。しかしBさんの方が好きな人もいるはずです、好みは人それぞれです。僕も素数大富豪攻略記事を結構書いていますが、人によって好き嫌いはあると思います。僕が聞くのは「面白かったー」「参考になったー」といったポジティブな感想ばかりですが、「攻略記事で自語りするなー」「ギャルゲーの話をするなー、キモすぎて読んでるこっちが恥ずかしいわー」「文章が読みづらいんだよー」などと思っている人もいるかもしれません。すみません、しょーもない事を言う事が記事を書くモチベなのです。改めて、好みは人それぞれですので同じ内容について様々な人が書いているのが理想です。
*7:nishimuraさんの素数探索ツールには本当にお世話になりっぱなしです。あれが無かったら強くなれず挫折して、既に辞めていたと思います。素数大富豪cpuの事も考えると、今の競技素数大富豪プレイヤーはnishimuraさんのお陰でハマったと言えそうです。