3TKです。
カードゲーム『ヴァイスシュヴァルツ』、通称「ヴァイス」の公式大型大会の参加記録を紹介しつつ、競技素数大富豪に触れていきます。
どうか最後まで読んで下さい。
ヴァイスの簡単な紹介
はじめての方へ | ヴァイスシュヴァルツ|Weiβ Schwarz
『ヴァイスシュヴァルツ』とはブシロードが手掛けるTCGです。カードのイラストがオリジナルではないアニメ・ゲームキャラクターなのが特徴で、誰もが知るような有名作品から対象者が限定的なマニアック作品まで幅広く取り扱っております。

知らないキャラやドラゴンのイラストではなく好きなキャライラストのカードで遊ぶので、アニオタの好奇心を掻き立てます。僕は既にデッキを持っていた先輩に誘われて始めましたが*1、コレクションとしてカードだけ買っていた友達もいました。
- デッキ構築ルールとして、一つのテーマに絞る必要があります。例えば『Angel Beats!』と『推しの子』のカードを組み合わせたデッキは使用出来ません。*2*3
- ゲームの勝利条件は「先に28点ダメージを与える」です。それ以外のルールは省略します。
- TCGの中でも運要素は強い方だと思います。
- 知名度が低いゲームです。カードショップに行くとデュエマ遊戯王ポケカワンピースは取り扱っていても、ヴァイスコーナーがある確率は半々です。TCGは他にも沢山あり、限られたスペースの取り合いが行われています。*4
ヴァイスの公式大型大会に参加した
ヴァイスシュヴァルツでは年に2回(夏と秋)公式大型大会が全国各地で催されます。札幌でも6/15にサッポロファクトリーホールで開催されました。

ルールは2つあります。
- ネオスタンダード:どんなテーマでも使用可能。同じ成績のプレイヤー同士ランダムに対戦。予選リーグで全勝、1敗なら決勝トーナメント進出。
- タイトルカップ:半年以内に販売されたパックのテーマ同士で対戦。1度でも負けたらおしまい、最後の1(2)人が残るまで戦い続ける。
僕はタイトルカップに参加しました。使用テーマは『カードキャプターさくら』です。中国人留学生の方と話題になったのを機に見始め、ハマって毎晩観ていた時期に丁度パックが販売されたので買ってみました。

ネオスタンダードではなくタイトルカップを選んだ理由として「カードプールが限定されてる」「アニメの話が出来そう」がありました。CCさくらは幼女向けアニメ、上述の先輩以外に話を出来る相手がいませんでした。タイトルカップを選ぶ選手はその作品が好きなのだろうと思っていました。
試合状況
そのタイトルカップ1回戦の試合状況を当時の会話と共に再現します。
1回戦の対戦相手はAさんでした。
3「こんにちは、Aさんですか?」
A「はい、対戦宜しくお願いします」
セルフシャッフル→相手のデッキをシャッフル→先行決め→マリガン
3(アニメの話をしたいけど、どう切り出せば良いんだろう……スリーブも別作品だし……⦅コミュ障⦆)
対戦開始
ーーー
試合途中
3「イベント使います。山札を見て、キャラを1枚サーチ……」
A「いや、イベント発生条件満たしてないです。」
3「あ、ごめんな……」
A「山札を見てしまいましたね。ジャッジー!(大声)」
3「えぇ……(そこまでするか?)」(←これは僕が悪い)
なんとか軽微注意で終わる。(ゲームに支障無いとはいえ、反則負けも覚悟してた)
ーーー
数ターン後
3「CXフェイズに入ります。まずCXを発動します。次にこの後衛キャラの能力を使います。コストを払って~(ry」
A「いや、このカード能力は『CXフェイズはじめに』と書いてあるので、CX発動後に使えないです」
3「え……すみません。ですが順番変えても特に問題は無いと思いますので…(許して欲しいです)*5」
A「……まぁいいですけど」
3「アリガトウゴザイマス(なら言うなし)」(←これも僕が悪い)
ーーー
最後相手のダメージが通って負ける
A「ありがとうございました」
3「ありがとうございました(慣れない事が続いて疲れた……途中プレミしちゃったし。プレミなかったら勝ってたのでは?…どうでもいいや帰りたい)」
A「アプリで勝敗登録しました。確認お願いします。」
3「?……あ、はい、確認しました(相手、全く嬉しそうじゃないな?)」
(Aさん、そそくさと片付けて席を立つ。近くにいた人と談笑。)
3(作品の話、全く出なかったなぁ)
隣卓の人①「他者が口を挟めないので言えなかったんですけど~、このカードの能力をお互い勘違いしてて~」
隣卓の人②「そうそう、『〇△☆※』なので~(ry」
3「……ヘー、ソウダッタンデスネーシラナカッタデスー(ほえー!カードゲームはどうでもいいから桜ちゃんの話しようよ……)」
1回戦敗退。おしまい!
エンジョイ勢とガチ勢のズレ
楽しみにしていた大会だったのですが、苦い思いをして終わってしまいました。この出来事は嫌な思い出として残ってしまい、アニメ(CCさくら)の続きを観ようとする度に蘇ります。その為続きが見られず、僕の中でCCさくらは打ち切りとなりました。作品に罪はないのに……*6
不満点は
- アニメ作品を取り扱ったTCGなのに、アニメの話をせずに終わった。
- ゲームのルールに関して細かく指摘された。うざかった。
などがあります。
この原因としては、大会に対する目的のズレがあった為だと考えられます。
- 3TKの目的:ヴァイスを楽しむ
- Aさんの目的:大会で優勝する
これが章のタイトル「エンジョイ勢とガチ勢のズレ」です。
大会に参加する以上は優勝を目指すものですので、細かく指摘するAさんは間違っていません。適当にやろうとする僕が悪いです。素数大富豪大会で「ドローしたけど、いらないカードだったので引くのやめます」「[2*4=8]を出します」なんて言われたら口を出すと思いますし。*7
TCGは細かいルールが沢山ある為、ガチ勢は大会初心者(以下、初心者)のテキトープレイングに細々と指摘します。初心者はそんなの知らない為、ガチ勢が「これは〇×だよ」といえば、初心者は「え……?……ア、ハイ(都合良いルール押し付けてない?)」と言う他ないのです。初心者側は不承不承な感じで試合が進み、気づけば試合終了。ガチ勢は初心者に興味がないため淡々と後片付けを進め、席を立つ。*8
エンジョイ勢からすると「なんだコレ」ですよ。ガチ勢は「エンジョイ勢の気持ちなんか知らねーよ」という気持ちだと思いますし、実際また会うか分からない相手に親切にする義理は無いのですが、それでも話しやすい雰囲気を作ってほしいと思ってしまいました。Aさんに腹立てるのは筋違いだとは分かっているのですが…
実際、この対戦を機にヴァイスへのやる気は一気に無くなりました。家に帰った後の感想は「しょーもな。」でした。
この経験の学びとして、僕も素数大富豪大会では相手を気遣う事を意識しようと思います。素数大富豪を初めて6年目、古参老害と呼ばれる立場になりました。もちろん手加減はしませんが、対戦相手に少しでも楽しんで貰えるような雰囲気を作るプレイヤーになりたいです。
素数大富豪大会でも……
このようなガチ勢がエンジョイ勢のやる気を無意識に削ぐ問題はどんな界隈でも生じていると思います。素数大富豪界隈も例外ではありません。
素数大富豪をパーティーゲームの一つとして嗜むエンジョイ勢が大会に参加し、優勝を目指すガチ勢相手に完敗を数回繰り返して心が折れ、大会から離れていく、こんな現象が後を絶ちません。実際問題、1大会毎の大会参加者平均も18.7人(2020)→19.3人(2021)→14.3人(2022)→12人(2023)と徐々に減っています。*9
これを改善するためには、エンジョイ勢が大会に参加したくなるような仕組みを作る必要があると考えています。さらに言うとエンジョイ勢がガチ勢に完敗するのは避けられないので、それに負けない面白味を与える必要があります。
具体的なプランは主催者の方々に考えて頂くとして、「参加者が大会に求めているもの」を僕なりに考えてみたところ、
- 名誉:優勝・それに準ずる結果・強い人に勝つこと(ジャイアントキリング)で得られるもの。「あの人、○○さんに勝ったんだって~」と噂される。気分良い。
- 参加者との交流:仕事仲間ならいざ知らず、素数大富豪に惹かれて参加している仲です。素数大富豪について理解している相手ですから、話したいことも沢山あるでしょう。「D.C.で好きなヒロインは誰ですか?僕は朝倉由(ry))」←関係ない話を始めてドン引きされても、それは自己責任です(実体験)。*10*11
- 勝利の快感:大会は勝ちを掴み取るイベントです。1回戦であろうと試合に勝つのは気分良いです。初級者だったら尚更だと思います。逆に大会に参加して0勝だと気分最悪です。
が思い浮かびました。
個人的には「勝利の快感」を与えるチャンスを増やす作戦を推します。例えば1回戦の敗退者同士のリーグ戦を設ければエンジョイ勢同士の対戦数が増え、その結果エンジョイ勢が勝つチャンスも増えます。1度でも勝つことができたエンジョイ勢、その快感が忘れられず、もっと味わいたいと思うようになり、大会常連者になる、みたいなエピソードが考えられますがどうでしょうか。優勝には何にも影響しない蛇足イベントとなってしまいますが、盛り上がると思います。
ヴァイスに話が戻りますが、上述の大会では「フリースペース」といって大会敗退・不参加のプレイヤー同士で対戦できるサービスがありました。*12フリー対戦はもう優勝・賞金は関係ないため対戦相手に圧迫感はなく、純粋にヴァイスを楽しむことができましたし、3戦3勝だったのが凄く嬉しかったです。

初級者としての勝利経験は良い思い出となったので、エンジョイ勢でも勝利を味わえるシステム構築は大事だと思いました。参考にして頂ければ幸いです。
まとめ
- ヴァイス大会にエンジョイ勢として参加したけどガチ勢に負かされた。
- 大会ではガチ勢とエンジョイ勢が混ざっている。
- ガチ勢はともかく、エンジョイ勢は次第に大会から離れてしまう。
- 引き留めるためには、勝利させてあげるのが良いのではないか。
おわりに
この大会の後D.C.・電撃文庫テーマ以外のカードをメルカリ出品しました。大会で負けた経験も3連勝した経験もありましたが、もう興味がそがれました。理由はいくつかありますが、
- 大会での敗北で萎えた。
フリー対戦で3連勝したのは嬉しかったけど、それでも上述の敗北のやるせなさは消えませんでした。 - ヴァイスを始めたきっかけの先輩が卒業したから。
身内でやるのが一番楽しいです。ヴァイスで遊べる唯一の身内が本州に行ってしまいました。
数デッキ残すのは帰省時に先輩と遊ぶためです。 - ヴァイスやってる人(先輩以外)と仲良くなれなかったから。
実は物事を人で選ぶ3TK。素数大富豪にハマった理由も先輩のOTTYさん・同期のはちが話しやすかったから(勿論ゲーム性も理由の一つ)、研究室選びの決め手も見学時の先輩・教授が話しやすそうだったから、就職先もインターンで北大卒の社員さんと話した内容が一番印象に残ったからです。環境選びの際は「自分でも溶け込めそうな雰囲気かどうか」を基準の一つに置いています。
公式大会・公認ショップ大会・有志の50人規模大会など十回ほど出場しましたが界隈に打ち解ける気がしませんでした。トラウマを植え付けられたのもあり悪印象を抱いています。 - 時間は有限だから。
大会で優勝を狙うには、環境デッキの暗記、細かいルールの把握、デッキ回しなど時間をかけて勉強しないといけません。残り少ない学生生活をこんな事に時間をかけたくありません。アニメやランニング、素数大富豪のが優先度高いです。
などが挙げられます。
それでも「やらなきゃよかった」とは思っていません。小学生以来のTCGはとても新鮮で楽しく、また競技素数大富豪にも活かせられる知見*13も色々あり、良い経験となりました。ありがとう先輩。
この記事はこの辺りで終わりにします。
ここまで読んで頂き有難う御座いました。
*1:当時最新弾だった電撃文庫のTD買いました。1650円の遊びのはずでしたが…
*2:「エキストラ」というルールでは可能らしいです。
*3:『key all star』など例外もあります。
*4:ヴァンガードバトスピシャドバドラゴンボールReバース野球MTG、他にもあるとか無いとか。結局ポケカが安くて人口も多いのでオススメです。中古のシングルカードを揃えるのが安いですが、パックを買うのも一興です。
*5:頭の回転が悪いので想定外の状況における会話では最後までハッキリ言えず『…』で曖昧に終わらせてしまう悪い癖があります。直したいけど一生このままな気がする。
*6:25周年記念として8/9から昔の映画が再上映されるみたいですが、これも観れなそう。
『劇場版 カードキャプターさくら』Information Site - V-STORAGE (ビー・ストレージ) 【公式】
*7:ヴァイスの大会はセルフジャッジでした。つまり[2*4=8]を出されても指摘しなければ合成数出し成功扱いになってしまいます。
*8:話かけてくれる強い人も稀に居る
*9:所謂「タイトル戦」の人数を参照しています。
- 2020年:札幌杯無差別級&ライト級、HNP杯、蝉王戦、ひまわりの陣、マスプライム杯、雪華流星戦
- 2021年:HNP杯、マスプライム杯、蝉王戦
- 2022年:鼎聖戦、MATHPOWER杯、マスプライム杯
- 2023年:梅森戦、鼎聖戦、素数大富豪夏の選手権、マスプライム杯、素数大富豪冬の選手権
*10:余談ですがD.C.Ⅱの朝倉由夢ちゃんはCVがPCゲーム(きのみ聖さん)とアニメ(PS版)(堀江由衣さん)で異なっているのですが、アニメ声が好きすぎてPCゲーム声にモヤっとしてしまいます。キャラが大好きなのに声に違和感を覚えてしまう…そんな悩みと申し訳ない思いを抱えながら後日談『D.C.II Spring Celebration』を読んでいます。
*11:友達同士でごとよめ姉妹の話をするようにD.C.ヒロインの話をしたい。
*12:自分から直接申し込むのではなく、運営が仲介します。2戦、3戦するとプレゼント有。